明けましておめでとうございます。
今年は巳年ですね。
ということで、干支にちなんで形の似ている
ヘビっぽいケーブルで、年始からこんな話を。
写真にある2本のケーブル。
左)Apple lightning-USBケーブル
右)どっかのUSB接続ケーブル
どちらもパッケージから開封したそのままの状態です。
ちょっと見比べてみてください。
パッケージを開けた瞬間に「大事にしてね♡」と語りかけたのはどちらだと思いますか?
手に取ってみて「へ〜こうやって巻いてあるもんなんだ」と感じさせたのはどちらだと思いますか?
同じUSB接続ケーブルでも、ちょっとした仕立てで印象が変わりますね。
使い始めてしまえばどちらもケーブルですが、
モノとしての存在感やブランドストーリーを使い手に語りかけるのは言うまでもなく…。
さらによく見れば、コネクタ部分の金属も 左)ツヤ消し と 右)ツヤありであったり、ケーブルにわけのわからない印字が 左)なし 右)ありであったり、モノとして使い手に語りかけるストーリーを伝えているのは、ディテールであることに気付きます。
(お手元にある方はぜひ見てみてください^^)
で、なにが言いたいかと言うと、こんなディテールを大事にする仕事を追求しているということです。
0.1mm、1pxという数値に換算できる部分から、「もうちょっと」とか「気持ち」といった感覚的な部分まで、クライアントの思いや熱を、私たちの持つ知識・技術・発想でディテールに宿らせます。
それが気持ちのいい輪郭を成して、より魅力的なものを生み出すと思っているからです。
…
と固い感じで書きましたが、
実際ディテールをあまり気にされない人もいるかと思います。
鈍い、とまでは言いませんが、ちょっとした「違い」を嗅ぎ分けられる人が
少しでも増えたらなと期待する今日この頃です。
ディテールを大事にする実際のデザインの現場以外でも、とっても大事にしていることがあります。
それが、素直で裏表のないコミュニケーションです。
これ大事だと思ってます、どんな時でも。
お互いがよくわかりあうこと、信頼してもらうこと、腹をわること…酒を呑み交わすこと(これはおまけ)…
言い方が変かもしれませんが、最初からコスト的な話をうやむやにするようなお客さんや、「だいたいでいいから安く仕上げてよ」みたいな愛のない依頼はバシバシ断りますので、悪しからず。
ということで、もうアイデアが沸騰してコントロールがきかなくなったり、どうしていいかわかんないけど絶対いいものを作りたい、という熱を帯びた依頼に出会えることを楽しみにしています。
ディテールもコミュニケーションも、オンドらしく精進してまいります。
2013年もどうぞよろしくお願いします!